小生は、一時期壊れたように映画館に足を運んで映画をみまくっていた。
そうなると所謂メジャーな映画では本数が足りなくなってくる。
そいうわけで単館系とよばれるマイナーな映画を次第に見るようになった。
単館系というのは、日本全国で10箇所以下での上映とかそんな感じの細々としたやつである。
これはなかなか面白い。
思わぬ掘り出し物があったりするともうウハウハである。
逆の意味での掘り出し物もたくさんありますけれど。
何も考えずに書き出したので、今ぱっと思いついた例を挙げると
『アインシュタインの脳』というドキュメンタリー映画があった。
アマゾンさんでビデオの在庫切れの物しかないので、リンクは貼りません。
外国の映画なのだが日本の杉元教授という人物が、世界のどこかに保管されているという”アインシュタインの脳” を捜し求めて旅をするドキュメンタリーである。
これが色々物凄い!
とりあえず、微妙に英語が拙い教授が
I'm looking for Einstein's
Brain
と連呼しながら旅を続けるわけである。
アメリカに入国するとき滞在目的を聞かれて
I'm looking for Einstein's Brain
初対面の見知らぬ人に
I'm looking for Einstein's Brain
・・・・・とても面白いわけである。本来とは違った意味で。
さて、杉元教授は最終的にお目当ての脳を見つける。
件の脳はどこぞの爺さんが持っている(細かい事は忘れた)のだが、無造作に保存液の足りないビンの中に保管されている。
教授はこう頼むのだ。
『脳の欠片をいただけませんか?』
それに対して爺さんは気軽にこうこたえる。
『いいですよ』
そしてフォークで取り出し、まな板の上で包丁を使って切り分けるのである。
アインシュタインの脳を、である。
脳自体が鶏肉にしか見えないので、小生、
食べちゃうのかとドキドキしました。
一応言っておきますが、この映画はドキュメンタリーです。
こんな感じで、どっちに転んでも単館映画は楽しめるものである。
そういう小生なので、映画を見て不満を抱く事はほとんどない。
なかなか幸せなオツムをしてるのだ。
そんな小生が、
映画を見た帰りの駅のプラットフォームから飛び降りそうなったくらいのダメージを受けた映画が2つだけある。
今回はそのお話をしようと思う。
アインシュタインの脳は単なる前フリである。
鶏肉っぽいけれど言わば前菜だったのだ。
予め行っておくが、これから紹介する映画はつまらないという訳ではない。結局は見る人次第である。
ただ、
小生の期待が大きすぎたのである。
最初に紹介するのが『ピストルオペラ』という邦画である。
かっこ良いタイトルでしょう?
右のジャケット絵をご覧ください。
かっこ良い絵でしょう?
キャスティングは、江角マキコ、永瀬正敏、樹木希林、沢田研二、平幹二朗とかである。
結構なものでしょう?
そういうわけで小生、かなり期待をして見に行った。
もちろん単館系映画で東京でも上映しているところが2,3箇所だったと記憶している。
肝心の内容は一言で言うと
ピカソの絵を映画にした感じ
である。
したがって、わかる人には物凄い評価を受けているようである。
でも普通に見ると全てのパーツが狂っているわけである。
頭の悪い小生には、全然意味がわからなかったのである。
そういうわけで、見終わった後自分の頭の固さにかなりショックを受けたのだ。
次の作品は『七人みさき』という映画である。
この作品は、WOWOWで放映されたものの完全版として劇場公開されたものである。
メインキャストは、田辺誠一、遠山景織子、佐野四郎。
原作は京極夏彦氏の小説である。
小生、小説が好きなのだが発売された作品は全部読む事に決めている作家さんが数人居る。
京極夏彦氏もその1人である。
一応補足して置くとこの原作のシリーズは、数年後直木賞を受賞したのでそれなりの水準があると思う。
そういうわけで完全版には苦い思い出があるものの小生かなり期待をして見に行った。
感想は一つ
完全版だからといって放映できないアダルトな方向に頑張るのやめれ
とりあえず、
キャスティングに18歳未満の純朴な少年が見ることが出来ない映像作品の主演女優さん達を起用するのはよしましょうよ。
別に差別するわけじゃないけれども。
好きな作家の作品だったので小生かなりガッカリしたわけである。
京極夏彦氏本人は嬉々として出演なさっていましたけれども。
・・・・さて前フリの方が面白かったこの記事ですが、実は後半に続くのだ。
言わば、この記事自体が前フリである。
注:誰も見ていないので影響がないと判断し感想っぽい事にも触れています。